双島の水温データ

写真 (左)は2007年10月に設置の水温計の様子です。
写真(中)は2008年5月24日に回収された水温計の本体です
写真(右)は2011年12月18日野村さんによる水温計交換の様子です。

水温観測概況 この水温観測結果は、環境省モニタリングサイト1000調査の一環で、双島RCポイントに隣接するハナガササンゴ 群落内(水深7m)に設置してある水温データロガー資料から引用しています。測温は貴重なハナガササンゴ群落 の生息環境を把握することを目的とし、2004年3月から2007年まで(電池寿命が切れるまで)行われる予定です。 データは2時間間隔で記録され、日平均水温値を単位として用いています。以下は各年の概況です。 2004年:1年をとおして高めで推移しました。黒潮接岸時の典型的な高水温期の水温パターンが示されていると 思います。 2005年:前半期は黒潮離岸よる低水温、後半期は黒潮接岸による高水温と、極端な水温パターンを示しました。 特に初春の異常な低水温は、南方系生物の大量凍死を併発しました。 2006年:前半期は黒潮接岸時の高水温パターンを示し、2004年と水温変化が似ています。 2010年の水温概況 今年は8月半ばから9月半ばにかけての水温が29℃前後と異常に高く、串本では過去最高レベルの白化現象が起きました。 ただし、沖縄のように真っ白になったサンゴは少なく、白化の被害は軽度でした。串本では2007年、2008年、2010年 と毎年のように過去最高の白化レベルを更新しており、将来が危惧されます。 2011年は冬季は異常な低水温に見舞われ、夏季は涼しく過ぎました。これにより、冬季は内湾や浅所でサンゴの白化や若干 の凍死が起こり、夏季は白化現象は発生しませんでした。また、夏季には台風波浪、初秋には異常降雨による濁水の流入 (大水害となりました)と大きなイベントが重なり、人間にとってもサンゴにとってもつらい年となりました。 (文・写真・グラフ 串本海中公園・串本RCチーフサイエンティスト 野村恵一さん提供)

双島ハナガササンゴ群落内水温推移(2004年1月〜2006年7月)

双島ハナガササンゴ群落内水温推移(2007年10月〜2008年4月)

双島ハナガササンゴ群落内水温推移(2008年1月〜20010年3月)

双島ハナガササンゴ群落内水温推移(2009年1月〜20011年12月)

双島ハナガササンゴ群落内水温統計値(20011年1月〜20015年3月)

双島ハナガササンゴ群落内水温統計値(2009年1月〜2016年4月)

双島水温観測
 3月7日の駆除の際にハナガササンゴ群落内に設置している水温計を交換しました。20 14年は冬はやや低め、春・夏は平年並み、秋はやや高めで推移し、年間を見通せば落ち 着いた年であったようです。2015年の冬はやや低めです。(2015年3月11日)