サンゴの話題


サモアミドリイシ・串本・双島 2016年6月4日

デナさんから2016 串本RCの際に撮影された「サモアミドリイシ」の写真の提供がありましたので掲載します。
2008年のサンゴラリーの時には記載がなく以前に野村さんから頂いた資料では数が少ない新参種との事です。
撮影場所は双島アンカー付近で野村さんによる同定済みです。

撮影:デナ・デルレイ 場所:双島アンカー付近 撮影日時:2016年6月4日

サンゴスペシャルダイビング・・グラスワールドのアナサンゴ群落観察 2013年12月8日

今回で5回目となる野村さんの解説付きサンゴスーペシャルダイビングは串本・グラスワールドのアナサンゴ群落の観察
を行いました。前夜の忘年会時に野村さんから「グラスワールドのサンゴ群集構造」についてのプリントに基づいて解説
を受け
1)水深6〜10mくらいに「高被度高多様性群集」(80%以上)が広がる
2)その他の水深には「低被度高多様性群集」(20%未満)が広がる
3)グラスワールドの底質は「サンゴ岩」で出来ていて地形として珊瑚礁とは言えない(礁池などが無い)が実質は珊瑚礁
4)ミドリイシ類のサンゴがほとんど見当たらない
などを教えて頂きました・・詳細は「グラスワールドのサンゴ群集構造」を見て下さい。
当日8日は午前9時に有田港を以前リーフチェックでお世話になった事のあるポーパスさんのボートで出港してシートピア
串本・南さんのガイドで先ずこちらも最近になって串本で見つかって話題になっている「アザミサンゴ」を観察した後、「アナサンゴ群落」(写真)の観察を行いました。この群落はかなり広範囲に広がっていて国内最大規模の物だそうです。どちらのサンゴも17m〜20mと深い場所にあるのでその後はアンカー近くの浅場に移動してこちらも最近話題になっている「マンジュウイシの一種」を観察しました。なお、「センベイアナサンゴ」は2008年サンゴラリー時の資料では「どの海域でもまばらに分布していが、グラスワールドの水深17m前後には、国内最大級の群落が見られる」との解説があります。また、後日、野村さんからMLに
1)アザミサンゴ Galaxea fascicularis:これまでの北限記録は高知県であり、今回の発見は北限記録の更新となる。
2)マンジュウイシの一種 Cycloseris sp.:種は特定できません。
3)センベイアナサンゴ Astreopora incrustans:これまでA. gracilisにこの和名が用いられていましたが、本和名はA. incrustansに用いるのが適当。
との補足説明がありました。

マンジュウイシとアザミサンゴ 串本・グラスワールド 2013年11月17日

当日の双島でのオニヒトデ駆除の後、午後からシートピア串本・南さんにガイドして
頂いて最近串本で話題になっている「マンジュウイシ」の観察に行きました。また、
南さんから「アザミサンゴ」も近くにあるとお聞きしましたが実はどんなサンゴか全
く知識がありませんでした。午後1時過ぎに有田をポーパスさんのボートで出港、ベ
タ薙ぎのグラスワールドにエントリーしましたが透視度はかなり悪かったです。
エントリー後、南さんのガイドで先ず水深の深い所にある「アザミサンゴ」(写真右)
に行きました。近寄って見ると握りこぶし程度の大きさで鮮やかな緑色をしていまし
た。後で写真を見るとアザミサンゴの名前が納得できました。なお、このサンゴは串
本初記録で北限のアザミサンゴではと言う事です。その後、少し浅場に移動して今度
はこちらも凄く楽しみの「マンジュウイシ(の一種) 」(写真左)を見せて貰いました。↓で小笹さんからお聞きしていた様にまるで金貨の様に見える(大きさも)サンゴでした。なお、今回は無減圧時間と「アザミサンゴ」探しでどちらの場所でもそれほど時間が取れませんでしたので12月に野村さん、南さんにお願いして忘年会を兼ねて両サンゴ観察のサンゴスペシャルダイビングを予定しています。見たい!!と思われる方はぜひご参加下さい。

マンジュウイシ・串本・グラスワールド 2013年10月9日

最近、グラスワールドで「マンジュウイシ」が見られると串本で話題になっていますが、リーフチェックメンバーの小笹
さんから「先日グラスでマンジュウイシ見てきました。十円玉くらいでしたが、金貨のように見えました。」と教えて貰
いました。マンジュウイシの仲間は串本では非常に珍しいサンゴだと聞いています。
なお、写真を小笹さんにお願いしていますので提供があり次第、掲載します。
左の写真は2013年9月にミクロネシア・コスラエで撮ったものでそれまでの参考にして下さい。


トゲキクメイシの仲間の産卵 2013年7月28日

今回、念願のサンゴの産卵を観察する事が出来ました。場所はオレンジハウス前の水深
3mほどの場所で時間は午後8時過ぎ、潮廻りは中潮だった様です。シートピア串本・南
さんのガイドでエントリーして直ぐにこの産卵シーンに出会いました。ただ、産卵して
いる卵は非常に小さい物でしたので僕の目では良く解らず、南さんに教えて頂いてやっと
解りました。8時過ぎから1時間ほどのダイビングでしたが産卵シーンを見たのはこの場所
だけでした。写真を串本海中公園・野村さんに見て頂いた処「ミドリイシ類の一斉産卵を
みるのは難しいのですが、この時期何か探せば見られるものですね。写真の種はトゲキク
メイシの仲間としておいてください。」とのコメントを頂きました。
初めてサンゴ産卵を見て大感激のダイビングでした。遅くまで付き合って下さったシート
ピア南さん、おそのさん、そして同定して下さった野村さん、ありがとうございました。

サンゴスペシャルダイビング・・リュウキュウキッカサンゴ 2012年11月24日

今回のサンゴスペシャルダイビングは串本・グラスワールドからかなり離れた「リュウキュウキッカサンゴ」を野村さん、南さんに案
内して頂いて観察しました。このサンゴは沖縄などでは珍しいサンゴではないそうですが串本では2007年に野村さんによって初観察さ
れた物です。図鑑などに載っている沖縄などのリュウキュウキッカサンゴはウミバラやシコロサンゴに良く似た花びら状の物ですが串
本では普通のキッカサンゴ同様に被覆状に広がっていました。大きさは目視ですが5m×3m程度でした。なお、このサンゴの場所は通
常の「グラスワールド」からかなり離れているので今回はシートピア串本さんが近くにアンカーを打つ手配をして下さいました。観察
希望があればシートピア串本さんに相談して下さい。サンゴラリー時の資料では「郡体形:被覆状、葉状 郡体の直径:1m以上 莢径:3
〜5mm  色彩:緑褐色 特徴:サンゴ個体は円形で幾分ドーム状に盛り上がる。個体の配列はプロコイド型」と記載されています。
野村さんのコメントは「本州で2007年に初めて分布が確認された。これまで見つかっているのは直径3mもある大型の1郡体のみ。場
所はグラスワールドから距離があるので、ゲットするにはショップにツアーを依頼するしかない?。」となっています。
野村さん、南さん希少なサンゴ観察の機会を作って頂いてありがとうございました。
グラスワールド・リュウキュウキッカサンゴのムービー

もう一つの珍しいサンゴ・・スゲミドリイシ

先の「リュウキュウキッカサンゴ」の観察・写真撮影を終えた時に野村さんからもう一つ串本では珍しいサンゴを見せて
貰えました。名前は「スゲミドリイシ」でサンゴラリー時の資料には記載されていない新しいサンゴです。
見た感じは双島などでも観察する事が出来る「ホソエダミドリイシ」や「コシバミドリイシ」に良く似た感じですが、良
く見ると枝が前記2種より細いと感じました。郡体の大きさは20cm程度と比較的小型の物でした。
詳細は後日、野村さんから資料を頂いてから記載します。

双島のオオスリバチサンゴ 2012年5月17日

ご存知の方も多いと思いますが双島10mライン始点のすぐ近くに大きなオオスリバチサ
ンゴがあります。写真左は2004年撮影で10mライン始点を探すのに随分助かるサンゴで
す。処が先日13日事前調査の時に見たら写真右の様に白い斑点があり一部に海藻も生え
ていました。野村T/Sさんにお聞きしたら「最近、一部のサンゴにこの様な病気が見られ
る」と仰っていました。今年2月のマーカー点検の時にはこの様な状態でなかっただけに
残念です。
記憶ではこのサンゴ、一度台風で倒れたのが又再生しているはずです。
今回もぜひ再生を期待したいものです。

サンゴスペシャルダイビング・・カービーエダサンゴ 2011年10月20日

先日(10月18日)、串本海中公園・野村さんの和歌山県・南部でのサンゴ調査に同行させて頂きました。調査をされた場所は目津崎・沖
島(西崎サンゴ)・ショウガセの3ポイントでした。目津崎は和歌山県熊野灘を北上中のサンゴの最前線との事で小型のエンタクミドリイ
シやクシハダミドリイシを見る事が出来ました。沖島(西崎サンゴ)では双島の様なクシハダミドリイシやエンタクミドリイシのサンゴ群
落が広がって見事なサンゴ景観でした。ご存知かと思いますが、ここ沖島(西崎サンゴ)は富弥さんたちの田辺リーフチェックが行われて
いる場所です。もう一カ所のショウガセはオオカワリギンチャクで有名なポイントですが、水深40m以深のオオカワリギンチャクより少
し水深の浅い30m〜20m付近の壁面でカービーエダサンゴを観察する事が出来ました。野村さんによればこのカービーエダサンゴはここ
ショウガセと小笠原、高知でも見る事が出来るそうです。なお、目津崎・沖島(西崎サンゴ)の二カ所では野村さんは50mメジャーを利用
したライントランゼクト調査をされました。今回は同行させて頂いて本当にありがとうございました。

田子ビーチのサンゴ産卵観察 2011年7月31日

串本でのサンゴ産卵を観察するためにこの日は夜7時半過ぎに田子ビーチにエントリーしました。天気は良いのですが新月で辺りは真っ暗、また大潮で田子桟橋
が水没しそうなほど水位が上がっていました。お陰でゴロタ歩きがほとんど無くて楽なエントリーでした。潜水すると昼間とは違った生物達が目につきました。
ダイブタイム1時間ちょっと、「産卵していないかなぁ?」と探しまわりましたが残念ながらこの夜には見る事は出来ませんでした。
事前の期待が高いだけにどうもサンゴがピンク色(産卵の時はピンクがかるそうです)に見えてしまいました。
野村さんがMLに投稿されていますが、串本でのサンゴ産卵の観察はなかなか難しいと思われますがこれからも機会を作って観察を続けて行きたいと思いました。
ダイビングの帰りにふと水面を見上げると月明かりの様な光が・・でも新月です。明かりの正体は南さんがエントリーポイントに置いておられた明るいライトで
した。屈折率の関係でしょうか、かなり遠くの水中からこの光を見る事が出来て方向を失いがちなナイトダイビングでの安全面での南さんの配慮はありがたかっ
たです。
撮影日:2011年7月31日 
撮影場所:田子ビーチ

サンゴスペシャルダイビング・・紀伊大島・内浦ビーチのエンタクミドリイシの形態(2011年2月27日)

*2011/3/1 野村さん同定済み。
エンタクミドリイシ枝卓型(枝短状)
エンタクミドリイシ枝卓型(枝長状)
エンタクミドリイシ円盤型
エンタクミドリイシ(緑)
2008/4 双島
ニホンミドリイシ緑色型
地蔵岩のオオナガレハナサンゴと同様に26日夜に野村さんからブリーフィングを受けました。スライドで見せて貰いましたがエンタクミドリイシの形態には6種類があるとの事でそのうち4種類程が内浦ビーチで見れるとの事でした。正直な話、内浦ビーチの浅場にエンタクミドリイシがある事は知っていましたが、エキジット直前の安全停止をしながら見ていて今まで注意を払った事がありませんでした。今回、エントリーのラダーから左方向に50m程、水深6〜8m程の場所で多くのエンタクミドリイシを見る事が出来ました。そのエンタクミドリイシの広がる浅い所に日が差し込む情景を美しいと感じました。

3月1日野村さんからMLにエンタクミドリイシの見分け方などについて「エンタクミドリイシとニホンミドリイシの区別は難しいですね。手っ取り早い見分けは、エンタクミドリイシ円盤型は柄部があって立ち上がり基本的に円盤状の群体を作りますが、ニホンミドリイシは被覆型もしくは立ち上がりが弱く、形が不規則です。表紙の左はエンタクミドリイシ枝卓型、右はニホンミドリイシです。また、サンゴ話題のエンタクミドリイシ群の画像は、左から、エンタクミドリイシ枝卓型(枝短状)、エンタクミドリイシ枝卓型(枝長状)、エンタクミドリイシ円盤型、ニホンミドリイシ褐色型、ニホンミドリイシ緑色型です。ますます混乱したのでは?。」との投稿がありました。

*野村さん解説のニホンミドリイシ褐色型を場所は異なりますが、双島で撮影の「エンタクミドリイシ(緑)」と入れ替えました。


サンゴスペシャルダイビング・・紀伊大島・地蔵岩のオオナガレハナサンゴ(2011年2月27日)

地蔵岩・オオナガレハナサンゴのムービー
2月26日夜にシートピア串本さんに会場をお借りして野村さんに翌日のサンゴスペシャルダイビングのブリーフィングを行って頂きました。地蔵岩は紀伊大島・内浦ビーチ近くの港から船で数分程の場所でした。水深10m付近にオオナガレハナサンゴの群落が広がっているとお聞きしていましたが、あれほどの群落があるとは驚きでした。

紀伊大島・ナギ崎のエノシマサンゴ

2月27日のサンゴスペシャルに関して候補に上がっているエノシマサンゴの写真を野村さんに送って頂きました。野村さんから
「刺胞動物門には3つの綱(こう:ヒドロ虫綱、鉢クラゲ綱、花虫綱)があり、一般的なサンゴ(造礁サンゴ)は花虫綱に属します。
ただし、サンゴのような骨格を持つものにヒドロ虫綱ヒドロサンゴ目がおり、エノシマサンゴはこの仲間に属します。従って、エ
ノシマサンゴは「サンゴ」ではないのですが、このような浅い深度で観察されるのは和歌山ではたいへん珍しいことです。」
との解説がMLに投稿されています。
撮影日:不明
撮影場所:不明

レア度の高いサンゴたち

オオナガレハナサンゴ(70)
10年12月19日
アンドノハナ
アワサンゴの一種(B)(60)
10年12月18日
双島
ニホンアワサンゴ(80)
10年12月19日
アンドノハナ
リュウモンサンゴ(90)
10年12月19日
スミサキ
12月18日夜の忘年会に併せた串本ダイビングでサンゴラリー以降、久しぶりにレア度・・()内の数字・・の高いサンゴたちを見て来ました。18日は双島での2本目にアンカー近くでアワサンゴの一種(B)を翌日、19日はアンドノハナとスミサキでオオナガレハナサンゴ、ニホンアワサンゴ、リュウモンサンゴなどです。特にオオナガレハナサンゴとリュウモンサンゴは久しぶりに見に行きましたが、以前同様に元気にしていました。このポイントに行く機会があればぜひリクエストしてみて下さい・・南さん、ありがとございました。両日でデルレイさんは一気にポイントを稼がれましたね(^_^)。
撮影日:2010年12月18日 〜19日
撮影場所:双島・アンドノハナ・スミサキ

サンゴの近況

写真左は↓のオオトゲキクメイシです。このサンゴはせいぜい20cm程の小さい
サンゴでこの大きさのだと周りの環境がちょっと変わると見つからない事も多い
のですが前回撮影から1年以上も経ってるのに同じ場所で見つけました、感激!!
右はウミバラです。(野村さん同定 2011年3月1日)
こちらは双島アンカーの近くですが、前回見つけた場所からかなり離れた場所で
見つけた大きさも15cmあるかないかの物です。
撮影日:2010年11月6日 
撮影場所:双島

双島のオオトゲキクメイシ

野村さんに以前から双島にオオトゲキクメイシがあるとお聞きしていて探していましたが、今回、25日のオニヒトデ駆除に参加して見つける事ができました。
このオオトゲキクメイシは昨年のサンゴラリー資料によりますとオオトゲサンゴ科のサンゴでレア度60、低いドーム状で直径20cm前後、群体は大型にならない
、識別ポイントはサンゴ群体が小型で肉厚な事、褐色・緑褐色・緑色と様々となっています。
今回見つけたこのサンゴも大きさはせいぜい20cmちょっとくらいでともすれば見落としがちな大きさでしたが、色についての記述が頭に残っていたので何とか
見つける事ができました。場所は双島アンカーから深場の砂地との境界を3mライン終端方向に泳いで水深の浅くなる3m計測ラインて言えば60m辺りかと思いま
す。
撮影日:2009年10月25日 
撮影場所:双島

ハナガササンゴの一種の現況

串本リーフチェックの3mライン終端ちょっと向こうにハナガササカゴの一種の大群落が広がっている事は有名ですが、昨年8月に潜った時には夏の高水温の
せいか白化していました。その後、9月上旬にはシートピア串本・南さんから「元に戻っています」とはお聞きしていたのですが、昨年8月以来、一年近く
見に行く機会が無かったののですが、今回、RC時に見て来ました。確かに根元から倒れているのもありましたが、白化の時と比べたらポリプを出して元気
そうに見えました。写真は野村さんが水温計を設置されているハナガササンゴです。


アワサンゴ類2種

写真左は6日のリーフチェック串本2009時、10mでの調査を終わっての帰りに見つけたニホンアワサンゴ(レア度50 野村
さんの同定済)です。場所は10mライン始点のすぐ近くの砂地に点在する小岩のくぼみにありました。写真右は野村さんに
双島アンカー近くの根のトップにあると教えて貰って7日RC終了後のファンダイブ時に見つけたもので未だ野村さんの同定
チェックを受けていないのですが、サンゴラリーで貰った「串本産サンゴ類」下敷きの写真で判断する限りでは「アワサン
ゴの一種B」(レア度 60)かなと思います。いずれにしても10年間リーフチェックを続けて来た双島海域でのサンゴの多様
性は高くオニヒトデなどの外乱から大事に守り見つめて行かなければならない場所だと改めて感じています。

6/10写真右のアワサンゴは野村さんの同定チェックで「アワサンゴの一種B」と判明しました。


09上方水中映像祭りでの野村さんの講演

2月21日(土)に大阪・海遊館ホールで行われた上方水中映像祭りに串本リーフチェック・チーム・サイエンティストの野村
さんが参加されました。スライドを使った講演で串本海中公園のグラスボート・ステラマリス桟橋付近のクシハダミドリイ
シの群落のサンゴ被覆率やクシハダミドリイシと新しく登場したスギノキミドリイシの構成割合がが最近20年間の年平均水
温上昇や大型台風の影響によりどの様に変化して来たかを視覚的に分かり易く示したものでした。
本来の串本のサンゴ景観のクシハダミドリイシが水温上昇に伴い新しく入って来たスギノキミドリイシに置き換わりつつあ
るとは以前に野村さんからお聞きした事がありましたが、視覚的に良く理解できました。
ちなみに串本リーフチェックを行っている双島海域ではステラマリス桟橋付近の様なスギノキミドリイシへの変化は起きて
いないとの事でした。写真は当日の受付での参加者です。

サンゴラリー表彰式での野村さんの解説の様子

2008年12月20日の「サンゴラリー表彰式」に際して串本リーフチェック・チームサイエンティストの
野村さんから串本サンゴラリーと串本産サンゴなどについてスライドを使った解説がありました。

*画像をクリックして画面下に表示される→をクリックしてムービーを見て下さい。


クダサンゴ(レア度100)

12月20日のサンゴラリー表彰式の際に野村さんに珍しいサンゴの骨格標本を見せていただきました。
写真がそのクダサンゴの骨格標本です。サンゴラリー資料によれば「ポリプの入る細長い管が束にな
った群体を形成する。管は鮮やかな赤色で、水中でも確認できる。イシサンゴ類(六放サンゴ亜科綱)
とは異なる分類群(八放サンゴ亜科綱)に属するが褐虫藻が共生するため造礁サンゴ類に含まれる。
触手は8本で触手の周囲には羽状の突起を備える」とあります。

野村さんのコメントは「25年前に田子沖水深28mの暗礁上で本州初確認されて以来、他の場所か
らは見つかっていない。また初確認地点に今でも生息しているかどうかは不明。沖合の暗礁で再発見
される可能性はある。発見すれば特別表彰もの」となっています。
なお、写真のクダサンゴは田子で見つかったクダサンゴそのものではなく、沖縄で採取された物との
ことでした。
いずれにしても興味の尽きないサンゴです。野村さん、珍しいものを見せて頂いてありがとうござい
ました。

エダミドリイシ(レア度70)とカワラサンゴ(レア度40)

珍しさ(レア度)ばかりに目を奪われてしまうと串本のサンゴの多くを占める種類を見落としてしまい
そうです。行けば必ず見られるサンゴと普段、潜っている双島で目を凝らせば見つけられるサンゴで
す。写真左は「エダミドリイシ(レア度70)、但し、普段潜っているポイントから外れてシーマンズビ
ーチの沖で見られます。しかし、ここは透明度がほんの数m、袋港の出入り口の水深5m程度の場所で
危険性がありますので必ずシートピアさんにガイドをお願いする必要があります。カワラサンゴ(レア
度40)は双島アンカーから砂地に出て左右どちらかの根の壁にあるので特徴を掴んで探せば見つかる
はずです。今回、場所を教えて下さった高木さん、また新たなカワラサンゴを教えて下さった南さん
、ありがとうございました。
撮影日:2008年10月25日 
撮影場所:エダミドリイシ シーマンズビーチ、カワラサンゴ 双島

ちょっと珍しいニホンアワサンゴ類(レア度60)

*画像をクリックして画面下に表示される→をクリックしてムービーを見て下さい。

このアワサンゴは事前にMLにシートピア串本・南さんから「アンドノハナでアワサンゴを見つけました」とお聞きしていたもので凄く楽しみに出かけて撮影したものです。このサンゴはどちらも群体15cm〜20cmと小さく、場所も非常に分かりにくい場所にあるのでご覧になりたい方はシートピアさんにガイドして貰って下さい。このサンゴは絶対、一見の価値ありのお薦めです。 なお、10月28日に野村さんからMLに「両方ともニホンアワサンゴです。本土海域のアワサンゴ類はしっかりとした再整理しなければならない混乱群です が、とりあえずニホンアワサンゴでサンゴラリーはOKです。」と投稿がありどちらモ「ニホンアワサンゴ」と判明しました。
撮影:2008年10月26日  撮影場所:串本アンドノハナ


新たにリュウモンサンゴ見つかる

今、開催中のサンゴラリーで「グラスワールドでだけ・・」とされていますリュウモンサンゴですが、
8月中旬にRC串本メンバーのおざささんから「備前でも見つかった」とお聞きしていましたので今回、
9月28日のダイビング時に写真を撮ってきました。
場所は備前となっていますが、何時もお世話になっているシートピア串本さんの呼び名(実はアンカーの
場所が少し違います)ではスミサキです。串本では非常に珍しいサンゴですので一見の価値ありです。

撮影日:2008年9月28日 
撮影場所:備前(スミサキ)

ハナガササンゴ(の一種)の白化

串本リーフチェック3mライン終端付近のハナガササンゴ(の一種)の群落が8月下旬からの高水温で
白化して無惨な事になっています。シートピア串本・南さんによれば8月23日にこの付近をファン
ダイブのガイドで潜った時には白化していなかったとのお話ですからわずかな期間に白化したもの
と思われます。ただ、全てが白化している訳ではなく極少数は白化していないので今後の回復に期
待したいです。なお、10mライン始点付近の同種のハナガササンゴは白化していませんでした。
撮影日:2008年8月31日 
撮影場所:串本・双島3mライン終端

*9月19日にシートピア串本・南さんにお聴きした処、今は元通りになっているとの事でした。良かったです。
*画像をクリックして画面下に表示される→をクリックしてムービーを見て下さい。


ハナヤサイサンゴの白化

本来は茶褐色のハナヤサイサンゴが今年の高水温で白化しています。同様の白化は双島でも見られました。
白化してピンクに見えるのは紫外線フィルターを持っているからと野村さんからお聞きしました。
撮影日:2008年8月29日 
撮影場所:串本海中公園

リュウモンサンゴ(レア度 90 )

クチヒゲノムラガニのコメント(サンゴラリー資料からの引用)
グラスワールドで一度だけ見られただけの希種。美しい龍紋模様を持つので、種の見分けは容易にできる。
撮影日:2008年6月29日 
撮影場所:グラスワールド

オオナガレハナサンゴ(レア度 70 )

クチヒゲノムラガニのコメント(サンゴラリー資料からの引用)
地蔵岩とアンドノハナだけで群落が見られる。外見では変わったイソギンチャクとしか見えない。
撮影日:2008年5月23日 
撮影場所:アンドノハナ

ミドリイシの一種(レア度 90 )

クチヒゲノムラガニのコメント(サンゴラリー資料からの引用)
双島で1つが見つかっているだけの希種。しかも、双島のは2004年の超大型台風で消失してしまった。
高知県大月でも観察されているが、何かのミドリイシ類同士のハイブリットの可能性も持たれる。

撮影日:2008年4月19日 写真撮影・提供:土川さん
撮影場所:双島

4月19日の事前調査時のサンゴラリー中に双島・アンカー近くで見つかりました。場所はアンカーから
少し3mライン寄りですが沢山のサンゴの中にある小さいサンゴなのでちょっと見つけにくいかと思われ
ます。ぜひ、サンゴラリーに参加して発見に挑戦してみて下さい。
ちなみにレア度90はサンゴラリーの得点の定義によれば「発見には10年以上かかる」とされている物です。

「串本サンゴラリー」についての問い合わせ先
串本ダイビングパーク 
tel 0735-62-6091
http://www.kushimoto.co.jp/diving/

【串本サンゴラリー開催】
リーフチェック・チームサイエンティスト野村さん提唱・串本海中公園主催の「サンゴラリー」が4月26日
より開催されています。
参加費1000円で写真の下敷き(串本のサンゴ120種記載)、Myサンゴ図鑑とサンゴ図鑑の使い方のパンフレット
が手に入ります。ダイビングでサンゴの写真を撮ってそれをMyサンゴ図鑑の当てはまるページに差し込んで
完成させます。
サンゴはレア度が付けられていますので稀種を見つける楽しみもあります。
「サンゴラリー」についての問い合わせ先は
串本ダイビングパーク tel 0735-62-6091 http://www.kushimoto.co.jp/diving/
又は
シートピア串本(0735-62-5432)

フタマタハマサンゴ白化

撮影日:2007年10月14日
撮影場所:双島
フタマタハマサンゴ白化:今年は沖縄で大規模な白化が観察されましたが、串本でも8月下旬に水温が29度を
超え、ハマサンゴ類などの高水温に弱い一部のサンゴで白化がみられました。フタマタハマサンゴは群体がだ
いたい20cm弱で、地味なため普通は目立ちませんが、今回はそのほとんどの白化によってよく目立っています。
色は白っぽくなっているものの、みな生存していますので、これから回復していくことでしょう。
文・写真提供 串本RC T/S 野村さん(串本海中公園)

串本町内最大のショウガサンゴ長径2m

撮影日:2007年10月14日
撮影場所:双島
串本最大のショウガサンゴ:双島の岸より、水深2mほどのところで長径2m強のショウガサンゴ群体を見つけました。
大きさとしては町内最大です。また、この周囲にはたくさんの群体が見つかり、ここは町内では本種が最も多い場所か
もしれません。
文・写真提供 串本RC T/S 野村さん(串本海中公園)

串本・田子で確認されたショウガサンゴ

(撮影:高瀬だんな)

水温の上昇に伴い、分布が北上して串本が北限地となるサンゴ礁性生物が増えています。
サンゴでは、ショウガサンゴの他にマルハナガササンゴ、サオトメシコロサンゴ、ハマシコロサンゴ、リュウモンサンゴ及びサザナミサンゴなどが当地で最近初記録され、この内、サオトメシコロサンゴやサザナミサンゴは小群落を形成し、既に串本の顔になりつつあります。
このまま温暖化が進めば新記録種が続々と出現してくることが予想され、串本でサンゴ礁が形成され る日もそんなに遠くない(100年は待たない)かもしれません。
ちなみに、サンゴ礁分布の北限は種子島です。それから、サンゴ礁生物の「北限」ですが、 世界中の北限記録が調べられているわけではありませんが、日本には世界でも 指折りの暖流である黒潮によって熱帯要素が高緯度までもたらされており、 「日本の北限」=「世界の北限」とみなすことができます。
田子ショウガサンゴ群体の下部の死滅原因ですが、ヒメシロレイシガイダマシではなさそうで す。
この貝はサンゴの中のミドリイシ類を好みます。ただし、付近に餌となるサンゴがなくなれば、食べられてしまう可能性はあります。
最後に、ショウガサンゴが伊豆で見つかる可能性は低いですが、三宅島で見つかる可能性は極めて高いです。基本的に串本と伊豆諸島のサンゴ相は良く似ています。
PRになりますが、上記サンゴ記録を始め、串本の生物情報は串本海中公園センターの機関誌「マリンパビリオン」に掲載されています。
毎月発行、年会費1500円です。興味がおありの方はぜひご購読下さい。

串本リーフチェック・チームサイエンティスト (株)串本海中公園センター学術部課長 学芸員 野村 恵一さん


サンゴの腫瘍

撮影日:2003年5月10日
撮影場所:双島RCアンカー付近、水深6m
サンゴの種:センベイアナサンゴ Astreopora incrustans
概況:長径1mほどの群体の半分ほどが腫瘍化。腫瘍は10cm程度の瘤状で、骨格は変質して
柔らかく、表面もキョウが見えないため、腫瘍部には個虫は存在していないようである。
ただし、腫瘍部の色彩は正常部と同一で、腫瘍部でも褐虫藻類は分布しているため代謝活
動は行われており、生組織を維持できていると考えられる。

追)Astreopora incrustans の和名。西平図鑑では和名は与えられていませんが、元々本
種にセンベイアナサンゴの和名が与えられており、A. gracilis の和名としては不適切で
す。

(文・写真共に串本海中公園・串本リーフチェックチームサイエンティスト 野村恵一さん提供)